唐傘を開いたような垂木構造(かぼちゃ束)が特徴。
垂木の本数が多いため、束が四角い枠に置き換わっている。
4間四方の空間を柱無しで支える。
かぼちゃ束の構造は伝統的なものだ。
垂木一本一本の断面形状が違うため工芸的な技術で作られている。
それは、全ての垂木を鉛直にせんがためにそうなるのだが、鉛直でなくてもいいとすれば一気に簡単な施工となる。
そうすることでローコストでこの柱の無い空間を実現させた。
外観の軒裏にも、垂木が放射状になっているのが見える。
画家のためのアトリエで、安曇野の町が見え、遠景には北アルプスが望める。
ローコストのため外壁は製材したままの板を使用する筈だったが、大工がカンナ(意地)をかけて削っ(てしまっ)た。